リノベ(リノベーション)とはいったい何だ?
リノベーション(Renovation)とは、本来は[Re-Innovation]、つまり、
それまでのモノ・仕組みなどをもう一度見直し、
全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して大きな変化を起こす
ことを意味する言葉なんです。
が、一般的には、とても狭い意味で
「既存建物の構造体のみを残して内装や設備を撤去し、あらたに住む側の目線で再構築する」
という建築の手法として使われてますね。
そっちの意味で、リフォームとよく混同されてしまうこともありますが、中古車で例えてみましょう。
中古車は消耗部品などが外から見ただけではわからないため、「すぐ壊れるかも」という不安を持つ方もいるかもしれません。
年式も古く、最新の車とは見た目も装備も見劣りします。
リフォームは、調子の悪い部品を交換して新車当時の状態に近づけるとか、ホイールをアルミに変えて格好良く改造することだと考えれば良いでしょう。
一方リノベーションは、その中古車の新車の状態など、最初っから目指してません。
まず足回りやエンジンルーム内といったインフラ的部分から、内装すべてを見なおして、レジャーとか、スピードとか、新たな目的に合わせて中身は別の車に変えてしまいます。
ちなみに、アメリカなんかで古いバスを住居に変えて住んでいる人がいたりしますが、中古車をベースにまったく違う使い方をするものに変えてしまうことをコンバージョンといいいます。
具体的にいうと、古い商業ビルを住居に、とか、倉庫を店舗に、とかですね。
まあ、どうしてもモノが新しく変わることに目が行きがちですが、本来の意味で考えると、リノベーションと言うからには、「新たな価値を創造する」というキーワードが必要です。
だから、ひとつの部屋のリノベーションでも、街や地域のリノベーションでも、同じですね。
目的は、単なる修繕でも、再利用でも、再開発でもなく、「新たな価値の創造」なんです。
形が変わって新しくなっただけの物的な変化だけでは、リノベーションとは呼べません。
モノは年月とともに劣化していきます。それはどんなものも逃れらない運命です。
だから、手を加えたりメンテナンスしたりして状態を保ったり、時には作り直す必要も出てくるでしょう。
そんなときは、リフォーム屋さんや工務店さんが大活躍してくれます。
しかし、モノの劣化スピード以上に、時代によって求められる価値は変化していきます。
そこに「新たな価値を創造する」必要があるとき、ボクらリノベーション専門のデザイン会社の出番です。
なぁーんて、難しいこと書きましたが、要するに、リノベーションって楽しいものってことです。
デザインや建築の技術を使って、ワクワクすること(新しい価値)を創るんですから!!