COLUMN
1.62015
リフォーム?リノベーション?
リノベーションっていう言葉がチラホラ聞かれるようになってきてますが、
実際中身はリフォームっていうのが大半ですね(特に地方では・・・)。
確信犯的に、リフォームって言うよりリノベーションって呼んだほうがカッコいいから、みたいなのもありますが、
混同して使われていることも多いんじゃないかと思います。
そこで、最初のコラムでは、僕なりにリフォームとリノベーションをハッキリ分けてみたいと思います!
まずはリフォーム。
リフォームとは、補修・修繕、増築、改築など、既存建物に手を加える工事全般のこと。
リフォームにも大きく分けて、「老朽化に対する修復工事」と「ライフスタイルにあわせた改築工事」があると思います。
前者は経年変化に対応して、どっちかというと、「やりたくなくてもやらなきゃいけない」リフォーム。
だからできるだけ安くやりたいですね。
後者の場合は、家族構成や暮らし方に対応した、より積極的な動機からおこなうリフォーム
具体的には、外壁の塗り替え、壁紙や床の張替え、水まわり設備の交換などがあって、
もっと大掛かりになると間取り変更や増改築などもしたりします。
次はリノベーション。
リノベーションとは、工事的には給排水・電気・ガスの配管や天井・壁・床の下地に至るまでを全面的に解体して
大規模な改修をおこなうこと。
そういう意味では、工事として考えると、大きな「リフォーム」というくくりの中のひとつなのかなと思います。
一番違うのは概念的なことで、難しい言葉でいうと「再定義する」というか、
建物の使われ方や、その在り方そのものを考えなおして、違う価値のあるものにするために工事をする、
という感じです。
例えば、住みたい場所で割安な中古マンションを購入して、「古いマンションの一室」という定義から、
「自分たちのライフスタイルに合った、オーダーメイドの部屋」というふうに定義し直す、といったことですかね。
だから、利用価値のなくなった、ビルや倉庫なども、違う考え方、用途に作り直して、第二の人生(?)を
スタートさせる、なんてのもありますし、人気がなく収益を生み出さなくなったものに、新たな価値を与えて、
投資用不動産として運用する、なんてのもあります。
簡単に言うと、リフォームは悪くなったものを直す、今よりちょっと良くする、という動機で、
リノベーションは、一旦ゼロから考えて「違うもの」をつくる、でも建て替えるのではなく、使えるものは使いますよ、的な。
そんなとこでどうでしょうか。
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