COLUMN
1.82015
本当に欲しいものは?
2階建ての戸建を新築するとなると、諸経費諸々入れて、安く作って1800万円くらいから、
こだわりの家作りとなると3000万円を超えてしまうかも。
土地がなければプラス2000万円くらいですか。
家を建てるとなると、必要ではあるのですが、内訳を見ると、
「あれ?こんなものが欲しいわけじゃないのに、こんなにお金がかかってる!」
というものが、数百万円分あるのです。
例えば、地盤改良工事。
大地震がいつ来てもおかしくない、と言われていますし、これから何十年もの間、その上に建つ大切な我が家を、文字通り支えていくわけですから、絶対に手抜きの出来ない部分です。
でも、土を固めるのに、給料の3カ月分ものお金を払うのって、ぶっちゃけ嫌じゃないですか?
例えば屋根工事。
異常気象が当たり前になった昨今、台風にゲリラ豪雨、竜巻と、雨風、強烈に照り付ける太陽と紫外線から全ての家財や暮らしそのものを守る、大切な役割です。
でも、「屋根そのもの」が欲しいわけじゃないですよね?
屋根フェチじゃあるまいし、
「うちの屋根は芸術だなぁ〜、何時間眺めても飽きない!この屋根買って良かったなぁ〜」
って、思います?
まぁ、そんなこんなで、家を建てるとなったら絶対に必要なんだけども、それ自体は別に好きでお金払ってるわけじゃないものが、少なく見積もっても400万円以上は含まれているわけです。目先だけでそれだけです。維持費なども入れればもっとですね。
本当なら、毎日使ったり、眺めたり、手に触れたりして、
「あー、高かったけど、これ欲しかったし、買って満足だな〜!」
って、かけたお金の分だけ、日々満足感に浸れるものにお金をかけたくないですか?
でも、家は欲しいし、家族の夢だし、そのためには安かろう悪かろうでも嫌だし…。
全部含めての家だから、しょうがないよ。
と、思いました?
これからは、必要だからというより、欲しいもの、日々満足感に浸れるものにお金をかけて、それ以外は省く、という賢い家作りをする時代だと思うんです。
それが出来るのが、中古マンション✕リノベーションという選択です。
地盤?マンションが新築されるときに、すでに地盤改良されてますよ。
屋根?個人でまるまる1軒分の屋根を持つ必要はありません。何十世帯で、ひとつの屋根です。
しかも、中古で買うとなれば、タダみたいなものです。
過去に誰かが相当なお金をつぎ込んで建てられた鉄筋コンクリートのマンション。
それは、評価上は年数分だけ値下がりします。
間取りが古くて設備が古ければ、人気がなくて値下がりします。
中古マンションの価格は、これまでにいくらのお金がつぎ込まれたかではなく、
極端に言えば、いくらなら買いたい人がいるかで値段が決まっているようなものです。
あなたは、お金はかかるけど憧れの無垢材を床材に贅沢に使って、リゾートホテルのようなガラス張りのお風呂を作って、ドラマに出てくるような、おしゃれなオーダーキッチンに大切な予算をつぎ込んで、毎日その空間で満足に過ごすことができます。
そこまでやっても、戸建新築よりも、確実に1000万円以上、出ていくお金を抑えることができます。
そのお金は、子供の将来に使ってください。家族と旅行やレジャーなどかけがえのない時間の過ごし方にあててくどさい。
先行き不安定な世の中に備えて、貯金や投資にまわしてください。
思うんですよね。
リノベーションって、ほんとは建物を変えることじゃなくて、住む人の頭の中を変えることなんじゃないかって。
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