COLUMN
1.92015
リノベーションをイチ推しする3つの理由(その1)
リノベーションなら、こだわり抜いた自分だけの空間が低コストで実現できる。
マンションをリノベーションしてできることは、一般に知られているよりも、ずっと自由度が高いんです。
ご相談のときによく話にあがるのが、床材と水回りです。
マンションだとクッションフロアか、踏むとフワフワするようなフローリングしか出来ないんじゃないか、というのと、
以前にリフォーム業者から、水回りは配置を動かせないと聞いた、というような話です。
どちらも確かに、単なるリフォームではできないかもしれませんね。
でも、Rehopestyle がリノベーションというときには、基本的にはフルスケルトン(内部を全て解体し、構造体だけの状態までにしてしまうこと)にします。
その上で、二重床という仕様で工事をしていきます。
これは、構造であるコンクリートの床(スラブ)の上に、防振ゴムのついた脚で、床の面を浮かせた状態で支える床下地の構造をいいます。
この構造によって遮音性能を確保することができ、階下への音の問題からこれまで制限されてきた床材がかなり自由に選べるようになります。
人気はやはり無垢材を使ったフローリングです。
さらに、二重床にすることで、床下に15〜20センチほどの空間が生まれ、そこに配管・配線を通すことで、水回りを別の場所に持っていくことも可能になってきます(それでも制限はありますが・・・)。
これまで私たちで手がけたマンションリノベーションでも、
・明るい窓際にガラス張りの広い浴室をもってきたり、
・もともと狭い台所スペースにあった窮屈なキッチンを、広くて明るいLDKの真ん中にアイランド型で設置したり、
と、個性のない新築物件では絶対にありえない、魅力的なお部屋がたくさんあります。
そうしたことにメリットを感じ、
「新築をあきらめてリノベーション」
ではなく、
「あえて中古+リノベーション」
を選択する方が増えています。
気づいちゃったんですね、新築という肩書きのために高いお金を払うことのバカバカしさに。
デラックスな仕様にすることだけがオリジナリティではなく、発想とデザインで、余分なコストをおさえた家づくりができるのも、リノベーションの魅力です。
その代表的なものが、壁や天井を、最初に解体したときにあらわれるコンクリートの構造体を剥き出しのままで仕上げとする方法です。
綺麗に仕上げられていない独特の模様や素材感を、そのままデザインとして採用し、壁や天井をあらためて作るコストを大幅に下げることができるのです。
「世界にひとつだけの家」というと、戸建の注文住宅が思い浮かびますが、その場合、壁や屋根がないまま完成、というわけにはいきません。
基礎や構造、屋根、外壁、サッシなどに相当の費用が費やされます。
結果、内装や設備にまで予算が回らず諦めなければいけなかったり、
「せっかくだから」と身の丈以上の住宅ローンを借りてしまう、ということになってしまいます。
リノベーションは言うなれば「箱はあるから中身だけ作る」コストがあればいいので、
内装のデザインや設備に徹底的にこだわっても、トータルコストは低くおさえることができるのです。
首都圏や関西圏ではマンションが当たり前でも、それ以外の地域では戸建を選ぶ人が多い中、
あえて地方都市でもマンションをリノベーションして暮らす、という方法をおすすめするのは、
自分が大切に思うことにコストを集中させ、徹底的にこだわった家づくりが実現するからなのです。
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